病人の首に巻く綿について

「私的昭和史 桑原甲子雄写真集 上巻 東京戦前篇」に記述あり。

昭和12(1934)年の写真のキャプション

風邪をひいたりすると首に真綿を巻くのが何故か流行った。それがちょっと色っぽかったり、女学生がやるとハイカラだった。

もっと古くからある印象だけど昭和初期からなのか?

2024年3月28日追記

「遊びをせんとや生まれけむ(久世光彦)」から身体が弱かった著者の幼少期の様子。

喉にガーゼを巻いて、ひねもす本を眺め、本を読んでいた。

著者は昭和10年生まれ。

その他検索したところ、「酒湿布」という、酒をしみ込ませたタオルやガーゼを首に巻く民間療法がある。

2024年4月11日追記 おまけ

「昭和幻燈館(久世光彦)」に、華宵流行のくだり

母などに訊くと、大正から昭和のはじめにかけて若い男女の間に、傷もないのに指に繃帯を巻きつけるのが流行ったという。

また、「風が吹いたら(池部良)」の著者17歳昭和10年のエピソードとして、通学電車で知り合った少女にゆすられた話。その少女が首に繃帯を巻いていたことを「ズベ公(不良少女)の流行だったか」と振り返っている。